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高度成長期に開発された石垣の上の宅地に建つ築40年余りの量産 型住宅のリノベーションである。以前の所有者は、転出後に不動産の有効活用を試みたが引き受け手がみつからず、5年間空き家として放置されていたものを、本事業者が買い取った。道路との高低差と急な階段、そして老朽化した量産化住宅という、通常劣悪と見なされるこれらの条件を、他にない固有の場所性と建築の可能性と捉え直し、それらの潜在力を最大限に生かして魅力的な住宅として再生することに挑戦した。周辺に多く集積する同様の不動産物件についても、個性を生かした改修や建替を行い、結果として、地域全体を多様な魅力に溢れる住宅地へと再生することをめざしている。
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